昨年末から論じられてきた公認会計士制度の改正について、 やっと方向性が出されました。
試験は三段階となり、
一段階目:試験 ↓ 会計プロフェッショナルを目指す者 ↓ 二段階目:試験+実務経験 ↓ 財務会計士(仮称) ↓ 三段階目:実務補習+終了考査+実務経験 ↓ 公認会計士
となるそうです。
旧制度にあった「会計士補」は、一度の試験だけで、 また、実務経験がなくても与えられましたが 「財務会計士」は二度の試験+実務経験が必要ということで 「会計のプロフェッショナル」と呼べる資格に なっているのではないかと思います。
そして、新制度での公認会計士は三度の試験に合格しなければ ならなくなったので、従来よりハードルが上がった、 ということになると思います。
これは、「公認会計士5万人体制」を目指した現行制度からは 大きく方向転換し、「財務会計士」は大量に生産するが、 「公認会計士」はより少数精鋭を目指す、ということになります。
こうなるともはや、「公認会計士」ではなく、「公認監査士」ではないか、 という気がしてきますが、会計士業界はそう呼ばれるのを嫌がっているのでしょうね・・・
ともあれ、方針は決まったようで、その方針自体は間違っていないと 個人的にも思いますが、現在のねじれ国会でスムーズにこの改正が 成立するかは、非常に難しいところです。
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